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海外勤務体験で培った

人と人をつなぐ会計士の信頼

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佐々木 健司

Kenji Sasaki

2008年入所
監査第1部 マネージャーTOKYO
今は活動していませんが、上海に赴任する前は当法人のフットサル活動に参加していました。休日・休暇は家族とのんびり過ごしています。

中国旅行体験が会計士になるきっかけ

大学時代に中国に旅行したことがきっかけで、その後の人生は大きく変わりました。
2週間の中国旅行でしたが、この国に興味を持ち、その後語学留学をしました。いろんな人と出会う中で、やはりこの国で働きたい、どうすれば働けるかと強く思うようになりました。現地法人のある日本企業に就職するか、専門的な資格を取得して中国で働くか悩んでいたときに、大学時代の先生から、専門職を選んだほうが将来面白いよとアドバイスされ、どんな専門職があるのか調べて公認会計士を知りました。中国でも通用する公認会計士になりたいと思って現地の会計事務所を調べたこともあります。
東陽に入った理由は、当時、中国関連の業務があったこと。もうひとつは、長く勤められそうな準大手の監査法人だったことです。大手も希望しましたが、東陽には自由な雰囲気を感じました。私の希望する条件をすべて兼ね備えた法人が東陽でした。

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現地の日本企業、経営者に頼られる

入所して6年目、当時シニアスタッフだった私に、中国・上海で働く機会が訪れました。当時、東陽は、人材育成の一環として中国の会計事務所との交換留学を行っていてそれに選ばれたのです。偶然ですが、赴任先は私が留学時代に調べた会計事務所でした。
赴任先で私が担当したのは中国に進出してきた日本の現地法人です。日本から出向された現地法人の経営者は、それまで会計や監査に携わったこともなく、また現地で日本語・中国語が話せる人材も限られる中で、私は“橋渡し役”として頼られる存在となりました。先ずは、赴任先の同僚との信頼関係を築くことに努め、彼らのサポートを得ながら、日本の親会社とその現地法人、現地法人の経営者とその従業員の方々、さらに日本の親会社の監査人からの問い合わせ対応等、あらゆる橋渡し役を担いました。
中国・上海での経験は、公認会計士としての視野を広げてくれました。仕事でかみ合わないことが起きたとき、その原因は何か、日本サイドの中国の会計・税務等の専門的知識や実務に対する理解不足か、中国サイドで日本サイドの問合せの意図を理解できていないのか、それとも通訳者の間違いか、さらにより大きな視点で見た場合の日本と中国の商慣習の違いなのか等、様々な要素から探り当てていかなければ、問題の解決はできませんでした。苦労もありましたがこうした自分の中の“調整力”が鍛えられたことは間違いありません。

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現地での交渉、鍛えられた調整力

中国勤務経験が帰国後のキャリアアップに影響したことは間違いないと思います。
帰国後、私はマネージャーに昇格しました。インチャージと兼務する形ですので、業務範囲は幅広いものになりました。監査チームの業務分担やスケジュール管理をはじめ、クライアントとの交渉など、さまざまな場面で“調整力”が必要となります。
マネージャーは、現場責任者であるインチャージと違い、どちらかというと企業の経営陣と直接対話する場面が多いのが特徴です。経営計画や将来展望について企業のトップがどういうマインドを持っているのか、計画・ビジョンを遂行する社員はどのような意識で取り組んでいるのか、情報を収集していきます。そして、集めた情報にどういったリスクが潜んでいるのか、それらがどのように数値に表れるかなどを分析し、経営者とのコミュニケーションの中でとらえたものを実務に落とし込んでいきます。経営の全体感をとらえて監査業務の方向性を示していくのは、マネージャーの仕事の醍醐味と言えます。

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整備された制度、洗練された組織

私にとって上海での5年に及ぶ勤務体験は非常に充実したものでしたが、日本に戻ったときに、良い意味で以前と違う東陽の雰囲気を感じました。組織としての仕組みができあがり、特に若手と中堅の交流が盛んで、仕事がスムーズに進んでいる印象でした。理事長との意見交換会もあり、現場の声を聞いて経営していく仕組みができています。そういう意味では、ここでも私はトップと現場、そしてクライアントとチームメンバーの橋渡し役、今後は若手職員への人材育成に自分の力を提供したいと思っています。
東陽は「短期間で成長したい方」から「自分のペースで成長したい方」まで、幅広く働く人材を受け入れる法人ですが、共通しているのは成長志向であること。東陽は今後ますます成長していく法人ですから、今後入所される方々が活躍できるチャンスはたくさん生まれてくるでしょう。
中国赴任に限らず、東陽で働くことで、会計士としての私の可能性は大きく広がりました。海外勤務をしてみたいと思う方は、その意欲を東陽にぶつけてみてください。

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